桜色の恋。
…ちょっと、興奮しすぎたかな…?

引かれてるかな、って思って氷見くんを見ると、氷見くんは私を見てクスッと笑った。

「まさか、おんなじ感性持つやつがいるなんて。」
「え?」
「いや…立川って、桜のことそういう目で見てたんだな。」
「…なんか、いやらしい言い方ね。」
「俺の言葉でそこまで妄想できる方がやばい。まあ、これからもよろしく。」
「よ、よろしくね!!」
「うるさいから。」

そう言って笑った氷見くんと視線がぶつかった瞬間、ドキッとした。

…その瞳が、何よりも綺麗だったから。

私はその瞬間、視界に桜色が広がった。
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