キスの場所の意味、教えてあげる
彼女はいつも、無防備
「おはようございます」

「おはよう」

会社に行くと、彼女は俺にいつも真っ先に挨拶をしてくれる。二つ年下の可愛い彼女だ。

入社してきた時に一目ぼれをし、俺が猛アプローチして付き合い始めた。そして付き合って三年、彼女に二カ月前にプロポーズをし、結婚が決まったのだ。

「……早くお前のウェディングドレス姿を見たい」

そう彼女にささやき、首にキスを落とす。彼女と付き合い始めた頃から、彼女をずっと独り占めしたいと思っていた。その気持ちは、ずっと変わらない。

まあ、彼女は俺と結婚したら会社を辞めて専業主婦になる。これで誰にも取られる心配はないな。

俺は何度も彼女の首にキスをする。彼女は「もう仕事始まりますから！離れてください！」と顔を赤くした。

「わかった、それじゃあ頑張れよ」

彼女の頭を撫で、俺も自分の部署へと向かう。ちなみに、俺はこの会社の副社長だ。

早く式を挙げる日が来ないだろうか……。ずっとそんなことを考えながら仕事をしていた。彼女はきっと、どんなドレスでも似合うだろう。
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