キスの場所の意味、教えてあげる
そしてお昼休憩の時間になり、俺は彼女の働く部署へと向かう。彼女と結婚式の話をしがてら、一緒にご飯を食べようと思ったのだ。

彼女の部署を覗いた刹那、俺は見てしまった。怒りでどうにかなってしまいそうだ。

彼女を同僚の男がランチに誘っていた。馴れ馴れしく肩に手を置きやがって!しかも彼女は気にせずニコニコ笑っている。

ああ、これはお仕置きしないといけないな……。俺は彼女に「今夜、家に来い」とラインを送った。

彼女の返信は、「大丈夫です」だった。

早く夕方にならないだろうか……。俺はニヤリと笑った。



仕事が終わり、俺は彼女とともに俺の家へ。高級マンションの最上階。彼女はニコニコしながら「お邪魔します」と言って入る。こういうところは本当に無防備だ。

「うわ〜、いつ見ても素敵な家ですね」

彼女はそう言いながら部屋をぐるりと見回す。おしゃれな家具が部屋には並べられていて、それらをじっと彼女は見つめていた。
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