極秘新婚~独占欲強めの御曹司と突然夫婦になりました~
他のグループのテントやコンロは、見えないようになっている。
大自然の中、完全に二人きりで肉を焼く。
最初は少人数のバーベキューに不安しかなかったけど、焼いたお肉を食べたら一気にテンションが上がった。
「美味しい! なにこれ、どんな高級食材? 裕ちゃんも食べて!」
「ん」
何を思ったか、裕ちゃんは私に向かって口を開ける。
まるで、鳥のヒナだ。食べさせてってこと?
「ちょっと待って」
焼けた肉を直接口に放り込むのはダメだよね。
網からとった肉に、フーフーと息を吹きかけた。
「はい、どうぞ」
周りが見ていないからできることだな。
恥ずかしながらも肉を差し出すと、裕ちゃんはそれを口に含む。
「うん、フーフーのおかげで倍美味しいな」
「何言ってるの。あー、もっと食べよ。もっと!」
恥を忘れるため、テーブルとコンロの前を忙しなく往復する。
開放的な空間と、森から放出されるマイナスイオン。自然の風に吹かれると、いつもより食べ物がおいしく感じられた。
「マシュマロまである~! フウ~!」
いつの間にかメインの食材を食べきり、ちゃっかりデザートまでいただいてしまった。
ちょっと休憩したあと、私たちは森の中を散策していた。
「夜はシェフが作るフルコースだけど、よかったかな」
「えっ、シェフが作ってくれるの?」
「そう。だから俺たちは何もしなくていいんだけど、希樹は夜もバーベキューしたかった?」
「いや……もう四人前は食べきれないかも」
まんまるくなったお腹をさすると、裕ちゃんはぷっと吹き出した。
大自然の中、完全に二人きりで肉を焼く。
最初は少人数のバーベキューに不安しかなかったけど、焼いたお肉を食べたら一気にテンションが上がった。
「美味しい! なにこれ、どんな高級食材? 裕ちゃんも食べて!」
「ん」
何を思ったか、裕ちゃんは私に向かって口を開ける。
まるで、鳥のヒナだ。食べさせてってこと?
「ちょっと待って」
焼けた肉を直接口に放り込むのはダメだよね。
網からとった肉に、フーフーと息を吹きかけた。
「はい、どうぞ」
周りが見ていないからできることだな。
恥ずかしながらも肉を差し出すと、裕ちゃんはそれを口に含む。
「うん、フーフーのおかげで倍美味しいな」
「何言ってるの。あー、もっと食べよ。もっと!」
恥を忘れるため、テーブルとコンロの前を忙しなく往復する。
開放的な空間と、森から放出されるマイナスイオン。自然の風に吹かれると、いつもより食べ物がおいしく感じられた。
「マシュマロまである~! フウ~!」
いつの間にかメインの食材を食べきり、ちゃっかりデザートまでいただいてしまった。
ちょっと休憩したあと、私たちは森の中を散策していた。
「夜はシェフが作るフルコースだけど、よかったかな」
「えっ、シェフが作ってくれるの?」
「そう。だから俺たちは何もしなくていいんだけど、希樹は夜もバーベキューしたかった?」
「いや……もう四人前は食べきれないかも」
まんまるくなったお腹をさすると、裕ちゃんはぷっと吹き出した。