極秘新婚~独占欲強めの御曹司と突然夫婦になりました~
「私が良ければするの!?」
羅良を愛していると思って、しんみりした私の気持ちをどうしてくれる。
「当たり前だ。夫婦だからな」
しれっと答える裕ちゃんを、信じられない思いで見つめた。
昔から一匹狼で、他人に自分の考えを見せないところはあった。
だけど今、目の前にいるのに、裕ちゃんが何を考えているのかさっぱりわからない。
あ、そうか。花嫁に逃げられちゃって、頭が……いや、心が大きなショックを受けて、混乱しているんだ。そうに違いない。
「じゃ、じゃあ今はダメ。ダメだからね」
大きな飼い犬に「おあずけ」を言い聞かせている気分だ。
私はゆっくりベッドから降り、部屋に置かれていた着替えをつかみ、シャワールームへ逃げ込んだ。
披露宴で飲んだお酒のせいか、赤面と動悸はなかなかおさまらなかった。
羅良を愛していると思って、しんみりした私の気持ちをどうしてくれる。
「当たり前だ。夫婦だからな」
しれっと答える裕ちゃんを、信じられない思いで見つめた。
昔から一匹狼で、他人に自分の考えを見せないところはあった。
だけど今、目の前にいるのに、裕ちゃんが何を考えているのかさっぱりわからない。
あ、そうか。花嫁に逃げられちゃって、頭が……いや、心が大きなショックを受けて、混乱しているんだ。そうに違いない。
「じゃ、じゃあ今はダメ。ダメだからね」
大きな飼い犬に「おあずけ」を言い聞かせている気分だ。
私はゆっくりベッドから降り、部屋に置かれていた着替えをつかみ、シャワールームへ逃げ込んだ。
披露宴で飲んだお酒のせいか、赤面と動悸はなかなかおさまらなかった。