幸せな結末
疲れすぎて食事をとりたくないという理恵に朝陽はいつもこのプリンだけでも食べるように言う。
理恵が大好きなプリン。このプリンは少し家から遠い百貨店にしか売っていない。しかも一日の数量限定品・・・。朝はやくいかないと買えない。理恵は自分がパスタを食べられなかったあの日、朝陽が自分を見送った後に買ってきてくれたのだとすぐにわかった・・・。

朝陽は自分が留守の間も食べるようにと買っておいてくれたんだ。

理恵はプリンを一つ手にして朝陽への愛しさと申し訳なさが募った。





結局理恵はプリンをテーブルに置いて見つめたままソファで眠ってしまった。
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