幸せな結末
「違う。ここまでこれたのは理恵の頑張りだろ。本当に頑張りすぐってくらい頑張ってきたじゃん。」
理恵は首を横に振る。
「朝陽がいなかったらこんなに頑張れなかった。たくさんの命の誕生の喜びも味わえなかった。」
理恵は朝陽に向かい微笑んだ。そしてもう一度言葉にする。
「ありがとう。」
「どういたしまして。おれこそ、ありがとう。」
二人は微笑みあい、今までの道のりを思い出していた。


帰宅すると朝陽が豪華な夕食を作ってくれていた。
「デザートもあるんだ」
と朝陽が冷蔵庫の方へ理恵を連れていく。
「なに?」
理恵がわくわくしながら朝陽が開けた冷蔵庫を覗くとそこには手作りの大きなプリンがあった。
「すごいっ!!!」
「初めて作ったにしては、形になってるだろ?」
「うん!すごい!」
朝陽はきらきらの笑顔で喜ぶ理恵にうれしくなる。
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