幸せな結末
理恵の反応に朝陽は少し微笑んだ。
「よかった」
そういった朝陽は少し黙る。
「どうしたの?」
理恵が朝陽が訪ねてきた理由を聞くと朝陽は厳しい表情をした。
「病院、行ってないんだって?」
その言葉に理恵は押し黙る。
「病院から音信不通状態で心配して連絡が来た。」
理恵は離婚が成立してから病院へ行っておらず、住所も連絡先も変更していないことに気が付いた。
たしか連絡先は理恵の携帯番号と朝陽の番号が登録されている。
「・・・」
バツが悪くて黙る理恵の顔を朝陽はまっすぐに見つめる。
「病院、行くぞ。」
「・・・ちゃんと行くから。」
「だめだ。今連れていく。」
「ひとりで行けるから。」
「最後にするから」
「・・・へ?」
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