幸せな結末
理恵が悲しみを思い出す前に話を切り替えようとする。
「あっとはいっても樹さんが無事に出産されるまで精一杯サポートさせていただきます。」
と話すと樹は気まずそうにぎこちなく微笑んだ。

理恵は次の日から湊の家に出勤した。
かなりの高級な家。家事もやりがいがあった。
「今日はお天気がいいからお洗濯もの外にほしますね」
「ありがとうございます」
理恵は朝から慌ただしく動いていた。
最近治療も積極的なせいか、体を動かしても疲れにくい。

理恵はもとから体をうごかしたり、忙しくしていることが好きな性格で、張り切っていた。

すると急に樹がトイレに駆け込んだ。
つわりらしい。

理恵はトイレから出てきた樹のバイタルチェックをしようとすると樹は再びトイレに駆け込んだ。
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