幸せな結末
樹の体調が落ち着いてから理恵が湊に聞いたレシピを参考に飲み物を作り樹へ持っていくと樹は少しずつ口にした。

そんな樹を見ながら理恵は複雑な思いを抱えていた。

もしも自分が朝陽との子供を妊娠することができていたら朝陽は自分にどんな風にしてくれたのだろうか・・・。

自分はつわりはひどいタイプだったのかな・・・。

後悔しても何をしても現実にすることができないことを樹と湊が現実にしようとしている。

その姿を見ていることがつらくて目をそむけたくなることもある。でも、自分が向き合い乗り越えなくてはならない壁なのだと理恵は思った。
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