幸せな結末
朝陽の部屋に向かいながら朝陽が理恵の唇に触れる。
「むらさきを通り越して白い」
と笑った後、エレベーターの中で朝陽は理恵に口づけた。

理恵は朝陽の背中に手を回す。


エレベーターが朝陽の部屋の階につくと朝陽は理恵の手を握り自分の部屋に入れた。
「理恵」
「ん?」
真剣な顔で朝陽は理恵の顔を見つめる。
両手を理恵の頬に当ててまっすぐに理恵の目を見る朝陽はいつになくまじめな顔だ。
「過去は変えられないけどさ、未来なら作れるだろ?」
「・・・うん」
「俺は」
「うん。」
「俺の過去にも、未来にも理恵にいてほしい」
「・・・」
朝陽が不安そうな目で理恵を見る。
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