幸せな結末
理恵が不安になって朝陽を見ると微笑み返してくれる。

「なに、食べたい?」
朝陽の言葉に決められない理恵は「何でもいい」と答える。
そんなやり取りも久しぶりだった。

「こってり、さっぱり」
「さっぱり」
「麺、ごはん、パン」
「ごはん・・・?」
「魚、肉」
そんな時はいつも朝陽が選択肢を上げて理恵が答えていく。
「さかな」
「じゃあ、あそこだな」
朝陽は理恵の選んだものから行き先を決めた。
再び朝陽の車に乗り、二人は食事をとりに向かった。

朝陽が理恵を連れて来たのは定食屋だった。
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