幸せな結末
「これもクリア！」
「よしっ！」
そんな二人のやり取りを看護師が笑ってみていた。

血液検査の結果を見ながら話始める医師の方に朝陽は身を乗り出してさきに結果を知ろうとしている。
「ずるいよ」
理恵が止めると、医師が二人のやり取りに気が付き結果の用紙を朝陽に渡した。
「どうぞ」
その用紙を朝陽と理恵が寄り添い見る。
「大丈夫ですね。」
医師も太鼓判をおせる内容の数値に朝陽もほっとしたように理恵に笑いかける。
やっぱり朝陽も緊張していたんだとわかり理恵は一緒にまた大きな試練を乗り越えようとしているように感じていた。
「頑張ったな」
朝陽は結果を見るといつも理恵をねぎらってくれる。
「朝陽もね」
朝陽のサポートがなければ理恵はここまで来ることができなかった。
だからこそ、結果がいい時は一緒に喜び、ねぎらい、プリンを食べる。
それが毎月の恒例行事になっていた。
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