幸せな結末
「泣き虫が移るぞ?」
支度を済ませた朝陽が病室へ入ると天井を見つめたまま涙を流す理恵がいた。
朝陽はすぐに理恵の横に立ち、その手を握り涙を拭う。

「もうすぐ会えるな。」
「うん・・・」
今までの思うがあふれて理恵は涙が止まらない。
「理恵。」
「ん?」
「ありがとう」
朝陽も理恵の思いが分かるからこそ今までの思いがあふれていた。

「・・・きた・・・」
「頑張れ。もう少し。」
朝陽は理恵の口に酸素マスクをあてなおしぎゅっと手を握った。
理恵は朝陽を見ながら頷く。

「和田さん、頑張りましょうね。次に痛みの波が来たら思い切りいきんでください。」
「理恵、頑張れ!」
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