幸せな結末
理恵はありったけの力で朝陽の手を握りながらいきむ。
朝陽もその手に力をこめる。
次の瞬間・・・。



「おぎゃーっ!」
元気な産声と共に待ちに待った我が子が生まれた。

すぐに朝陽がへその緒を切る。

そして、タオルにくるまれた赤ちゃんは真っ先に朝陽の手に抱かれた。
これは出産前から理恵が希望していたこと。

朝陽はこわごわと生まれたばかりの我が子を抱いた。

大きな朝陽の手に抱かれるちいさな小さな赤ちゃん。

理恵は涙が止まらない。
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