幸せな結末
次の日。三人はリュックを背負って出かけた。
「疲れてないか?」
「大丈夫。」
路線バスのなか、座席に座っている理恵と光の前で朝陽が立っている。
座っている理恵の体調を気にかけながら、はしゃいでいる光の世話もほとんど朝陽が見てくれていた。
理恵はどうしてもぼうっとしてしまうことが多い。

そんな時は朝陽が理恵の肩をぽんとたたく。

理恵はそのたびに朝陽に微笑んだ。


夕方になり三人は砂浜で遊んだ。
一日中遊びまわっていた光は朝陽に抱っこされて熟睡している。

理恵と朝陽は海岸にあるベンチに座りながら夕日が沈むのを見ていた。
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