幸せな結末
「しばらく光は起きないぞ?」
その言葉に理恵の瞳から涙があふれだした。

朝陽がそっと理恵の肩を抱く。
「よく我慢したな。」

理恵はこのお出かけは朝陽が自分のために考えてくれたのだとわかっていた。
自分を励まそうとしてくれている。

「ありがとう」理恵は朝陽の肩に自分の顔をつける。
「どういたしまして」

理恵と朝陽は、夕日を見ながらしばらく寄り添っていた。

二人は沈んでいく夕日を見ながら、失った命のことを考えていた。
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