幸せな結末
でも自分にとっての朝陽はたった一人しかいない。

関係を修復するのも、今しかない。

理恵は自分が今一番大切なものや、今しかできないことを考え、朝陽に仕事を辞めると伝えた。

「朝陽、私仕事やめる。だから、もう別れるなんて言わないで」
理恵が泣き声で朝陽に告げると朝陽は理恵の体を強く抱きしめた。

「ごめん。わかった。もう言わないから。落ち着け。大丈夫。まずは病気と向き合おう。」
理恵は朝陽の言葉にも安心しきれなかった。

電話にでた女の声を思い出す。

自分が病気になったから朝陽は自分から離れないでいてくれるだけなの・・・?

もう、私を愛してはいないの・・・?
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