幸せな結末
勤務が終わり自宅へ帰るとすでに日付が変わっていた。

理恵は朝陽を起こさないようにそっとシャワーを浴びる。
そして水を一杯飲むと寝室へ向かった。

もうくたくた・・・。

理恵は朝陽の横に寝転がるとすぐに目を閉じる。

「お帰り」
「ただいま」
その声に理恵が横を見ると背を向けて寝ていた朝陽が自分の方を見ていた。
半分目が閉じた状態で理恵を見ている。
そんな夫に愛しさを感じながらもあまりの疲れに理恵は目を閉じた。
「ごはん食べた?」
「・・・いらない。眠りたい・・・」
「最後に食べたの何時?」
目を閉じたまま朝陽の質問に答える。
「う~ん。夕方・・・食べ損ねた・・・」
「だめだろ?ちゃんと食べないと」
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