幸せな結末
そのまま夜勤になった理恵は勤務を終えて自宅へ帰宅してすぐにキッチンの勤務表を確認した。
そこには『名古屋 学会 出張』と書かれていた。学会での出張は3泊4日。
理恵はやってしまった・・・と反省した。
家を空ける前だから、会えない日の分も考えて朝陽が食事を用意してくれていたのだ。
私ってば自分のことばっかり・・・。

自分が疲れていて朝陽の勤務を先々まで確認する余裕がなかった・・・。

『いってきます』ホワイトボードに書かれていた朝陽の文字を指でなぞりながら心の中で謝った。




こんな毎日の繰り返しだ。
このままではだめだと思いながら不意に冷蔵庫を開けた。
夜勤も忙しくて仮眠も食事もとれなかった。
なにか食べて眠ろうとすると理恵の大好きなプリンが5つ入っていた。

・・・朝陽だ。
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