距離感
会社から、自分の家までは地下鉄で4駅ほど。
そこから、歩いて15分ほどのアパートの一室が今住んでいる家だ。
電車から降りて、改札を抜けて。
今度こそ「お疲れ様でした」と言って頭を下げたのだが、
「いや、俺も家こっちだから」と言って。
王子は私についてくる。
「え、送ってくれなくて大丈夫ですって」
「いやー。だって俺の家こっちだもん」
いやな予感はした。
しかも、それは当たった。
王子の家は私の家から200メートルぐらいしか離れていない一軒家だった。
外観が黒で統一されたお洒落な一軒家だ。
「まさかのご近所さんでしたか」
王子が感心する。
「…どうして、今まで会わなかったのでしょうか」
王子と出逢って3ヵ月。
こんなに近いのなら、顔を見合わせそうなものだけど。
「そりゃー、俺。毎日遅刻しているし。土日は出かけてるし」
何故かドヤ顔で言う王子に「なんてこったい」と心の中で叫ぶ。
「近所だと、安全だね。カッチャン一人暮らしでしょ?」
「……」
うぉぉぉぉ(涙)
そこから、歩いて15分ほどのアパートの一室が今住んでいる家だ。
電車から降りて、改札を抜けて。
今度こそ「お疲れ様でした」と言って頭を下げたのだが、
「いや、俺も家こっちだから」と言って。
王子は私についてくる。
「え、送ってくれなくて大丈夫ですって」
「いやー。だって俺の家こっちだもん」
いやな予感はした。
しかも、それは当たった。
王子の家は私の家から200メートルぐらいしか離れていない一軒家だった。
外観が黒で統一されたお洒落な一軒家だ。
「まさかのご近所さんでしたか」
王子が感心する。
「…どうして、今まで会わなかったのでしょうか」
王子と出逢って3ヵ月。
こんなに近いのなら、顔を見合わせそうなものだけど。
「そりゃー、俺。毎日遅刻しているし。土日は出かけてるし」
何故かドヤ顔で言う王子に「なんてこったい」と心の中で叫ぶ。
「近所だと、安全だね。カッチャン一人暮らしでしょ?」
「……」
うぉぉぉぉ(涙)