距離感
うちの会社は、リフレッシュルームはあるのだが。
そこは狭いので。あまり、お昼時間は活用されない。
食堂があるわけではないので。
皆、外で食べにいくか自席で食べるか。
あとは、お昼のときに開放される会議室で食べるかのどれかだ。
香川さんと会社近くのお弁当屋さんでお弁当を買って、会議室の空いた席に座る。
「要さん大丈夫なんですかねー」
話題は要さんになって。
私が、要さんのスタイルの良さを褒めると。
香川さんはとても嬉しそうに「でしょ、素敵でしょ彼女」と言った。
「モデルさんみたいですよねー」
と香川さんに合わせて言うと。
香川さんは「あれ?」という感じで首を傾げた。
「モデルだったのよ、あかりちゃん」
知らなかったの? と言って香川さんは卵焼きをパクリと口に運ぶ。
「そうなんですか、初耳です」
「まぁ、モデルといっても10代の頃らしいけど。読者モデルって言うのかしら。雑誌に何度か載ったらしいわよ」
「そうなんですか。だからあんなにスタイル良いんですね」
香川さんはご馳走様でしたと言ってお弁当の容器をビニール袋に入れる。
「ただ、病気になっちゃって。それからはフリーターとしてやっていたそうよ」
「びょうき・・・」
何の病気なのかとは、訊けなかった。
香川さんがこれ以上は話さない…という空気を出していたからだ。
そこは狭いので。あまり、お昼時間は活用されない。
食堂があるわけではないので。
皆、外で食べにいくか自席で食べるか。
あとは、お昼のときに開放される会議室で食べるかのどれかだ。
香川さんと会社近くのお弁当屋さんでお弁当を買って、会議室の空いた席に座る。
「要さん大丈夫なんですかねー」
話題は要さんになって。
私が、要さんのスタイルの良さを褒めると。
香川さんはとても嬉しそうに「でしょ、素敵でしょ彼女」と言った。
「モデルさんみたいですよねー」
と香川さんに合わせて言うと。
香川さんは「あれ?」という感じで首を傾げた。
「モデルだったのよ、あかりちゃん」
知らなかったの? と言って香川さんは卵焼きをパクリと口に運ぶ。
「そうなんですか、初耳です」
「まぁ、モデルといっても10代の頃らしいけど。読者モデルって言うのかしら。雑誌に何度か載ったらしいわよ」
「そうなんですか。だからあんなにスタイル良いんですね」
香川さんはご馳走様でしたと言ってお弁当の容器をビニール袋に入れる。
「ただ、病気になっちゃって。それからはフリーターとしてやっていたそうよ」
「びょうき・・・」
何の病気なのかとは、訊けなかった。
香川さんがこれ以上は話さない…という空気を出していたからだ。