距離感
いつのまにか、会社では変な噂が流れていたらしい。
私は、王子のオカンだっていう謎の噂が流れた。
部長に言われた通り、私は毎朝、王子の家まで王子を迎えに行き。
仕事中、王子が居眠りしようものなから、「起きろー」と起こして。
お昼ご飯も見張って、一緒に過ごすようになり。
仕事で王子がパニック起こしそうになったら、「一つずつ解決していきましょう」と優しく慰め…。
一緒に王子と過ごしているうちに。
「カッチャンは面倒見の良いオカンみたいだね」
と言われるようになってしまった。
要さんのように、恋人じゃなくて。オカンなのか…。
会社の人達にとって。王子の恋人は絶対に要さんであるようだ。
だから、私はオカン。
「そんなんじゃないですよー」と言うのもダルかったので。
放っておいた。
とにかく、王子の面倒を見なきゃいけないのだ。
王子は、少しずつやる気を出して仕事をこなしていった。
驚いたのは、王子はやる気を出せば仕事が出来るってことだった。
むしろ、他のベテランさんよりも確実に仕事をこなしているように感じた。
バカだと思っていたので、パソコンスキルないかと思ったら。
物凄い速度で資料作っているし。
言葉遣いや、目上の人の立ち振る舞いだってビックリするくらい丁寧だった。
ただ、気を抜くと天然モードが爆発して。
人の名前を間違えたり、日付を間違えることがあった。
ビックリしたのは、部長の名前を間違えて記入していたので。
え、わざとなの?
と突っ込んだら。
「え、部長ってこんな名前だったの? 今まで雰囲気で覚えてた」
と言われて絶句した。
もしかして、会社名は流石に覚えているよなーと確認したら。
それは、ちゃんと覚えていたので安心した。
とにかく、王子はぐんっと成長していたかに見えた。
そんな王子を見て部長は社長に報告してくれたらしい。
2月に入ると、部長の口から正社員になって本社勤務にならないかと、王子に告げられた。
王子は快諾したらしい。
私は、王子が正社員になる話をどう受け止めるかわからなかったので。
王子が快諾したっていうことを、部長から聴いた時。
嬉しいと思ったと同時に。
哀しかった。
あと、少しで王子に会えなくなる。
私は、王子のオカンだっていう謎の噂が流れた。
部長に言われた通り、私は毎朝、王子の家まで王子を迎えに行き。
仕事中、王子が居眠りしようものなから、「起きろー」と起こして。
お昼ご飯も見張って、一緒に過ごすようになり。
仕事で王子がパニック起こしそうになったら、「一つずつ解決していきましょう」と優しく慰め…。
一緒に王子と過ごしているうちに。
「カッチャンは面倒見の良いオカンみたいだね」
と言われるようになってしまった。
要さんのように、恋人じゃなくて。オカンなのか…。
会社の人達にとって。王子の恋人は絶対に要さんであるようだ。
だから、私はオカン。
「そんなんじゃないですよー」と言うのもダルかったので。
放っておいた。
とにかく、王子の面倒を見なきゃいけないのだ。
王子は、少しずつやる気を出して仕事をこなしていった。
驚いたのは、王子はやる気を出せば仕事が出来るってことだった。
むしろ、他のベテランさんよりも確実に仕事をこなしているように感じた。
バカだと思っていたので、パソコンスキルないかと思ったら。
物凄い速度で資料作っているし。
言葉遣いや、目上の人の立ち振る舞いだってビックリするくらい丁寧だった。
ただ、気を抜くと天然モードが爆発して。
人の名前を間違えたり、日付を間違えることがあった。
ビックリしたのは、部長の名前を間違えて記入していたので。
え、わざとなの?
と突っ込んだら。
「え、部長ってこんな名前だったの? 今まで雰囲気で覚えてた」
と言われて絶句した。
もしかして、会社名は流石に覚えているよなーと確認したら。
それは、ちゃんと覚えていたので安心した。
とにかく、王子はぐんっと成長していたかに見えた。
そんな王子を見て部長は社長に報告してくれたらしい。
2月に入ると、部長の口から正社員になって本社勤務にならないかと、王子に告げられた。
王子は快諾したらしい。
私は、王子が正社員になる話をどう受け止めるかわからなかったので。
王子が快諾したっていうことを、部長から聴いた時。
嬉しいと思ったと同時に。
哀しかった。
あと、少しで王子に会えなくなる。