嵐を呼ぶ噂の学園③ 大嵐が吹き荒れる文化祭にようこそです!編
オレの胸には様々な感情が渦巻いた。


新たに生まれた感情に押し潰されてオレは咄嗟に電話を切ってしまった。


結局、星名には何も言えなかった。


"ありがとう"も"ごめん"も言えなかった。


言いたかった。


伝えたかった。


誰も幸せに出来てないと悩んでいたから、オレが星名の存在を肯定してあげたかった。


なのにオレは...自らシャットダウンしてしまった。


泣いて、


泣いて、


泣いて、


そして、気づく。


オレのせいだ、と。


中途半端なオレのせいで、2人を傷付けることになったのだと。
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