嵐を呼ぶ噂の学園③ 大嵐が吹き荒れる文化祭にようこそです!編
文化祭の振替休日。


わたしは相変わらず店の手伝いをし、すき間時間に勉強をこなし、夜は11時に床に就いた。


カーテンの透き間から三日月が顔を覗かせているのに気づき、ゆっくりと体を起こし、窓を開けた。



「月がきれいですね」



そう言いたい。


伝えたい。


けれど...それは出来ないんだ。


秋の夜風に吹かれながら、わたしは自分の行く末に思いを馳せた。


どうか、わたしの選択で幸せになる人が増えますように。


わたしの選択が輝きに満ちた未来に繋がりますように。


そして、


わたしの未来も少しは良くなりますように。
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