嵐を呼ぶ噂の学園③ 大嵐が吹き荒れる文化祭にようこそです!編
「ことちゃん!」
そう言って入ってきたのは、ここには居るはずのない園田さんだった。
「赤星!ことちゃんから離れろ!」
「俺に向かってその口のききかたは、頂けないね」
「そんなのどうだっていい!早く離れろ!」
赤星くんはわたしを見てこう言った。
「どうして、そんな顔するの?」
園田さんが猛ダッシュで走ってくる。
「もう少し、ことちゃんと遊びたかったな」
そう言うと赤星くんはわたしのおでこにキスをしてベッドから降り、頭をかきむしりながら部屋から出ていった。
「ことちゃん、大丈夫?赤星に酷いことされたんでしょ?もう、大丈夫だからね」
園田さんに抱き締められながら、わたしは最後の赤星くんの顔を思い出した。
悲しい表情。
まるで誰かに自分を拒絶され、うちひしがれているかのようだった。
赤星くんは...悪くない。
直感的にそう思った。
「ことちゃん、アイツに何されたかちゃんと言って。あんなやつ、生徒会長なんて有り得ない!このこと言って先生たちに辞めさせてもらう」
わたしは首を真横に振った。
「ことちゃん...」
「赤星くん、悲しそうでした...。わたしに受け入れてほしくて、わたしに愛を伝えたくて...、どうしようもなくこうなってしまったんです、きっと」
「だからって、赤星を庇うの?アイツ、ことちゃんの身体目当てで近づいて来たのかもしれないんだよ!愛情なんてこれっぽっちもないかもしれないんだよ!なのに、どうして?」
わたしは赤星くんの熱をまだ感じていた。
そこから感じ取れるのは、必死さだった。
必死にわたしに訴えかけていた。
だからわたしは
わたしが今すべきことは...。
「園田さん、少しお手伝い願えますか?」
そう言って入ってきたのは、ここには居るはずのない園田さんだった。
「赤星!ことちゃんから離れろ!」
「俺に向かってその口のききかたは、頂けないね」
「そんなのどうだっていい!早く離れろ!」
赤星くんはわたしを見てこう言った。
「どうして、そんな顔するの?」
園田さんが猛ダッシュで走ってくる。
「もう少し、ことちゃんと遊びたかったな」
そう言うと赤星くんはわたしのおでこにキスをしてベッドから降り、頭をかきむしりながら部屋から出ていった。
「ことちゃん、大丈夫?赤星に酷いことされたんでしょ?もう、大丈夫だからね」
園田さんに抱き締められながら、わたしは最後の赤星くんの顔を思い出した。
悲しい表情。
まるで誰かに自分を拒絶され、うちひしがれているかのようだった。
赤星くんは...悪くない。
直感的にそう思った。
「ことちゃん、アイツに何されたかちゃんと言って。あんなやつ、生徒会長なんて有り得ない!このこと言って先生たちに辞めさせてもらう」
わたしは首を真横に振った。
「ことちゃん...」
「赤星くん、悲しそうでした...。わたしに受け入れてほしくて、わたしに愛を伝えたくて...、どうしようもなくこうなってしまったんです、きっと」
「だからって、赤星を庇うの?アイツ、ことちゃんの身体目当てで近づいて来たのかもしれないんだよ!愛情なんてこれっぽっちもないかもしれないんだよ!なのに、どうして?」
わたしは赤星くんの熱をまだ感じていた。
そこから感じ取れるのは、必死さだった。
必死にわたしに訴えかけていた。
だからわたしは
わたしが今すべきことは...。
「園田さん、少しお手伝い願えますか?」