嵐を呼ぶ噂の学園③ 大嵐が吹き荒れる文化祭にようこそです!編
タキシードに着替え終わり、女子のドレスアップを待っていると、赤星が目の色を変えてオレに飛び付いてきた。



「うわっ!」


「波琉くん、ことちゃん見なかった?」


「は?」


「こと先輩がどうかしたんすか?」



オレと白鷺が状況を把握出来ずにぽかんとしていると、百合野が息を上げながらやって来た。



「波琉、ことちゃん知らない?」


「見てないけど」


「そんな...。なら、どこに...」


「もしや...」



オレは走り出した。


だって、これは全部、オレのせいだから。


SOSを出していた星名を見て見ぬふりしてきたから。


星名...


どこだ?


どこにいる?


星名。


ごめん。


本当にごめん。


今、助けにいくから。


必ず助けるから。


...待ってろ。
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