嵐を呼ぶ噂の学園③ 大嵐が吹き荒れる文化祭にようこそです!編
赤星ラッシュが終わり、お客さんがいなくなると、園田さんはその場に座り込んだ。
「どっかの誰かさんがたくさん連れてきてくれちゃったお陰で、あたし、もうくたくただわ」
「園田さん、見事な"たこさばき"でしたよ!」
わたしがそう言うと、園田さんと赤星くんは大笑いした。
わたし、なんか変なこといった?
「"たこさばき"って...。あははは!ああ、面白い!」
「ことちゃんって狙ってないのに何気に面白いこと言えちゃうんだね。そんなとこも可愛い」
赤星くんに頭をなでなでされる。
わたし、赤星くんのペットみたいだ。
可愛がられ過ぎだし、甘やかされ過ぎだよ。
わたし、ダメ人間まっしぐらじゃん。
「ちょっと、赤星!ことちゃんにお触り禁止!役目終えたんだから、さっさと消えて!」
「園田さん、それは失礼です。赤星くん、手伝って下さり、ありがとうございました」
「いえいえ。実は、1年生にたこ焼き屋チェーンのご令嬢がいらっしゃってね。その子に頼み込んで、その子のお父様の会社の実習室で3日間練習させてもらったんだよ。プロの人からレクチャー受けたから上達も早かったってわけ」
わたしと園田さんは目を合わせて微笑んだ。
きっとそれは白鷺くんが言っていた子だ。
敵の技術を盗んだみたいでなんだか申し訳ない気もするけど、結果良ければ、ま、いっか。
「そういや、2人そろそろ終わりだよ。次の子達が来るまで俺が店番してるから、先に終わっていいよ」
「ありがと、赤星。遠慮なくあがらせていただきます」
「いや、でも...」
わたしがしり込みしていると、赤星くんが
「ここの文化祭始めてでしょ?楽しんで来なよ」
と言ってくれた。
「ありがとうございます。では、後はよろしくお願いします。お先に失礼します」
私たちは、気合いのハチマキを取り、痕がついた額を恨めしく思いながらも、文化祭を目一杯楽しむために歩きだした。
「どっかの誰かさんがたくさん連れてきてくれちゃったお陰で、あたし、もうくたくただわ」
「園田さん、見事な"たこさばき"でしたよ!」
わたしがそう言うと、園田さんと赤星くんは大笑いした。
わたし、なんか変なこといった?
「"たこさばき"って...。あははは!ああ、面白い!」
「ことちゃんって狙ってないのに何気に面白いこと言えちゃうんだね。そんなとこも可愛い」
赤星くんに頭をなでなでされる。
わたし、赤星くんのペットみたいだ。
可愛がられ過ぎだし、甘やかされ過ぎだよ。
わたし、ダメ人間まっしぐらじゃん。
「ちょっと、赤星!ことちゃんにお触り禁止!役目終えたんだから、さっさと消えて!」
「園田さん、それは失礼です。赤星くん、手伝って下さり、ありがとうございました」
「いえいえ。実は、1年生にたこ焼き屋チェーンのご令嬢がいらっしゃってね。その子に頼み込んで、その子のお父様の会社の実習室で3日間練習させてもらったんだよ。プロの人からレクチャー受けたから上達も早かったってわけ」
わたしと園田さんは目を合わせて微笑んだ。
きっとそれは白鷺くんが言っていた子だ。
敵の技術を盗んだみたいでなんだか申し訳ない気もするけど、結果良ければ、ま、いっか。
「そういや、2人そろそろ終わりだよ。次の子達が来るまで俺が店番してるから、先に終わっていいよ」
「ありがと、赤星。遠慮なくあがらせていただきます」
「いや、でも...」
わたしがしり込みしていると、赤星くんが
「ここの文化祭始めてでしょ?楽しんで来なよ」
と言ってくれた。
「ありがとうございます。では、後はよろしくお願いします。お先に失礼します」
私たちは、気合いのハチマキを取り、痕がついた額を恨めしく思いながらも、文化祭を目一杯楽しむために歩きだした。