嵐を呼ぶ噂の学園③ 大嵐が吹き荒れる文化祭にようこそです!編
最初の企画は、"○○縛りしりとり"で、それに関する言葉しかいってはいけない。
難しそうだけど、頑張ろう!
「では、野菜縛りしりとり、スタート!」
「トマト、とうもろこし、ししとう、ウド...。"ト"でもいいですか?」
「あっ、はい。濁点は取っても構いません」
落ち着け、わたし。
大丈夫、大丈夫。
「えっと、では...。トレビス、すぅ...スギクナ、ナズナ、ナバナ、ナス」
「おお!怒濤の"な"攻撃!」
司会者がうるさい!
集中力を乱さないで!
「ナス...すぅ...すぅ...スイカ!」
「確かにスイカは野菜でもありますよね!」
「カブ、ブロッコリー、リーキ」
「おっと!リーキ?珍しい名前の野菜ですね」
関心があるようだが、ひとまずスルー。
後でお教えいたしましょう。
「キニラ、ラディッシュ、ユリネ、ネギ。ギは思い付かないので、菊。くぅ...くぅ...くぅ。く?...あっ、クワイ!」
「おお!出ましたね!」
「イチゴ、ゴマ、マコモタケ、ケール、るぅ...ルバーブ。ブはブロッコリーいってしまいましたので、フキで」
だんだん無くなってきた。
小松菜とか分かりやすい野菜を思い付いても"こ"で終わる野菜、なかなか無いし。
はぁ...。
でも、ここからが勝負だ。
がんばろう。
「き...キュウリ、りぃ...りぃ...。り?り?リーフレタス。すぅ...すぅ...すぅ...」
「"す"が多くて大変ですねー」
はいはい、大変です。
あなたは他人事だからいいですよね。
「す...スイゼンジナ!」
「これまた知らない野菜です!素晴らしい!」
誉めて下さるのはいいけど、いちいちうるさい!
黙って下さい!
「な...長芋。モロヘイヤ、ヤマシオナ、ナタネナ、ナンテンハギ」
「またまた"な"の連続攻撃だ!」
"な"が多くて助かります。
でも、もう、ないです。
「行者にんにく、クワ、ワラビ、ビーツ。つぅ...、つぅ...つくし!しは...ショウガ!がは無いので...カリフラワー。ワサビ。びも無いので...。ひ?ひ?ひ?ひぃ...、ひぃ...?」
「さあ、ひいひい言ってますが、大丈夫なのでしょうか?」
本当にひいひい言いたくなるくらい、疲れてます。
なんなら、倒れそうです。
ぎゃびーーん、てな感じです。
パンクしそうだからそろそろ終わりに向かわないと...。
「ひは...ヒシ。しは...シュンギク。く?くぅ...くぅ...」
ああ、くぅちゃん飲みたい。
「くぅ...、くぅ...。あっ!クサソテツ!ツルムラサキ、キャベツ。また"つ"か...。つぅ...つぅ...、つまみ菜、なめこ、こごみ、みょうが、かぼちゃ」
よし!
"や"まで来た。
それではとっておきの野菜を繰り出しましょう!
「ヤーコン!」
「おっと!ここでフィニッシュです!さあ、記録は...」
わたしは祈った。
どうか、50は越えてますように...。
芸能人縛りしりとりで128人いった姉には勝てなくとも、せめて50。
お願いします!
「記録は...52!暫定2位です」
よし!
わたしは心の中でガッツポーズをした。
そして、普段から料理をしてきたことに最大限に感謝した。
それプラス、お母さんに捨てられ、自給自足で生きていくしかないと思い込んでいたお父さんと一緒に、幼いころから野菜図鑑を見ていて良かった。
難しそうだけど、頑張ろう!
「では、野菜縛りしりとり、スタート!」
「トマト、とうもろこし、ししとう、ウド...。"ト"でもいいですか?」
「あっ、はい。濁点は取っても構いません」
落ち着け、わたし。
大丈夫、大丈夫。
「えっと、では...。トレビス、すぅ...スギクナ、ナズナ、ナバナ、ナス」
「おお!怒濤の"な"攻撃!」
司会者がうるさい!
集中力を乱さないで!
「ナス...すぅ...すぅ...スイカ!」
「確かにスイカは野菜でもありますよね!」
「カブ、ブロッコリー、リーキ」
「おっと!リーキ?珍しい名前の野菜ですね」
関心があるようだが、ひとまずスルー。
後でお教えいたしましょう。
「キニラ、ラディッシュ、ユリネ、ネギ。ギは思い付かないので、菊。くぅ...くぅ...くぅ。く?...あっ、クワイ!」
「おお!出ましたね!」
「イチゴ、ゴマ、マコモタケ、ケール、るぅ...ルバーブ。ブはブロッコリーいってしまいましたので、フキで」
だんだん無くなってきた。
小松菜とか分かりやすい野菜を思い付いても"こ"で終わる野菜、なかなか無いし。
はぁ...。
でも、ここからが勝負だ。
がんばろう。
「き...キュウリ、りぃ...りぃ...。り?り?リーフレタス。すぅ...すぅ...すぅ...」
「"す"が多くて大変ですねー」
はいはい、大変です。
あなたは他人事だからいいですよね。
「す...スイゼンジナ!」
「これまた知らない野菜です!素晴らしい!」
誉めて下さるのはいいけど、いちいちうるさい!
黙って下さい!
「な...長芋。モロヘイヤ、ヤマシオナ、ナタネナ、ナンテンハギ」
「またまた"な"の連続攻撃だ!」
"な"が多くて助かります。
でも、もう、ないです。
「行者にんにく、クワ、ワラビ、ビーツ。つぅ...、つぅ...つくし!しは...ショウガ!がは無いので...カリフラワー。ワサビ。びも無いので...。ひ?ひ?ひ?ひぃ...、ひぃ...?」
「さあ、ひいひい言ってますが、大丈夫なのでしょうか?」
本当にひいひい言いたくなるくらい、疲れてます。
なんなら、倒れそうです。
ぎゃびーーん、てな感じです。
パンクしそうだからそろそろ終わりに向かわないと...。
「ひは...ヒシ。しは...シュンギク。く?くぅ...くぅ...」
ああ、くぅちゃん飲みたい。
「くぅ...、くぅ...。あっ!クサソテツ!ツルムラサキ、キャベツ。また"つ"か...。つぅ...つぅ...、つまみ菜、なめこ、こごみ、みょうが、かぼちゃ」
よし!
"や"まで来た。
それではとっておきの野菜を繰り出しましょう!
「ヤーコン!」
「おっと!ここでフィニッシュです!さあ、記録は...」
わたしは祈った。
どうか、50は越えてますように...。
芸能人縛りしりとりで128人いった姉には勝てなくとも、せめて50。
お願いします!
「記録は...52!暫定2位です」
よし!
わたしは心の中でガッツポーズをした。
そして、普段から料理をしてきたことに最大限に感謝した。
それプラス、お母さんに捨てられ、自給自足で生きていくしかないと思い込んでいたお父さんと一緒に、幼いころから野菜図鑑を見ていて良かった。