嵐を呼ぶ噂の学園③ 大嵐が吹き荒れる文化祭にようこそです!編
「こんにちは、湖杜さん」
「こんにちは。今日は青柳くんの応援ですか?」
男性の部が終わった頃、生徒会室でモニターを見ていたわたしのところに、彼女はやって来た。
白を基調とした女性らしい制服。
漆黒の髪は肩の辺りできれいにきりそろえられている。
そして、いつみても凛としていて美しい。
「確かにそうなんだけど、あと1つ目的があって...」
「目的...ですか?」
「まあ、それは置いといて。...湖杜さんには感謝しているんです。波琉くんと練習してくださったお陰で、素晴らしい演技が出来たみたいなので」
「いえいえ、そんな。わたしは、何も...」
謙遜すると、彼女は笑った。
歯を見せず、口角を少し上げ、こちらを見つめる。
「これ以上、波琉くんに関わらないで下さる?」
「関わらないでと言われましても、友だちですので...」
「なら、友だち、辞めて下さい」
わたしは言葉を失った。
頭が真っ白になった。
「波琉くんはあなたによってどんどん性格が歪められています。あなたさえ居なくなれば、波琉くんは元の波琉くんに戻ります。だから、お願い。痛い目に遭う前に...手を引いて」
「こんにちは。今日は青柳くんの応援ですか?」
男性の部が終わった頃、生徒会室でモニターを見ていたわたしのところに、彼女はやって来た。
白を基調とした女性らしい制服。
漆黒の髪は肩の辺りできれいにきりそろえられている。
そして、いつみても凛としていて美しい。
「確かにそうなんだけど、あと1つ目的があって...」
「目的...ですか?」
「まあ、それは置いといて。...湖杜さんには感謝しているんです。波琉くんと練習してくださったお陰で、素晴らしい演技が出来たみたいなので」
「いえいえ、そんな。わたしは、何も...」
謙遜すると、彼女は笑った。
歯を見せず、口角を少し上げ、こちらを見つめる。
「これ以上、波琉くんに関わらないで下さる?」
「関わらないでと言われましても、友だちですので...」
「なら、友だち、辞めて下さい」
わたしは言葉を失った。
頭が真っ白になった。
「波琉くんはあなたによってどんどん性格が歪められています。あなたさえ居なくなれば、波琉くんは元の波琉くんに戻ります。だから、お願い。痛い目に遭う前に...手を引いて」