嵐を呼ぶ噂の学園③ 大嵐が吹き荒れる文化祭にようこそです!編
わたしはその後、駆けつけた先生たちによって保健室に運び込まれた。


青柳くんは予備のタキシードに着替え、再びステージに向かっていった。


わたしはコンテストを辞退した。


青柳くんにも園田さんにも怒られるだろう。


赤星くんはきっとがっかりする。


けれど、そうすれば少しは傷口が浅くて済む。


やはり、最初からそうすれば良かったんだ。


そうしたら、誰にも迷惑かけること無かったのに。



わたしは軽く髪と顔を洗い、養護教諭から借りたジャージに着替え、その甘い匂いに包まれながら、静かに目を閉じた。


次に目を開けた時、最初に見るのは誰の顔だろうと想像しながら。
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