嵐を呼ぶ噂の学園③ 大嵐が吹き荒れる文化祭にようこそです!編
「今年のミスター光蘭は...」



ドラムロールと共に、ライトが左右に動く。


その光よ、


どうか、


どうか、


オレのところで


止まってくれ!



「グランプリは...エントリーナンバー3番赤星昴くん!」



オレは全身から力が抜け、膝から崩れ落ちた。


終わった...。


何もかも、


終わった。



「青柳くん、大丈夫ですか?」



という司会者の声。



「ちょっと、波琉、大丈夫?!」



白鷺の横で同行を見守っていた百合野が心配し、駆け付けてくれたが、オレはめまいがすると言ってステージを下りた。
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