「悪」が似合わない君と。






「さっきの続き。
俺がお前を?女として見てないだっけ?」




わかりやすく顔が歪む




「浜田がそう言ったのか」


「…そんなとこですね」


マズそうな顔をする


「ふーん…」



…別に


トンボはちゃんと…




隣を見る


月明かりが弱い街灯かほんのり明るく色づいた肌に柔らかい髪がかかっている


長い睫毛がめっちゃ綺麗で淡い色の瞳が泳いでいる




「…ことねぇよ」



「はい?」




「別にそんなことねぇけどって言ったんだよ」




トンボはちゃんと…女の子だよ


俺にとって…普通のやつとは少し違った




『特別』な奴



ここまでは言ってやらねぇけど



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