「悪」が似合わない君と。


そんなことを悶々と考えながら

学校へと続く道を歩いていた


「おい!」

ん、なんだ怖いな

どっかでカツアゲでもされてんのかな

お気の毒に…

「おい!!」

ん?

え?

私?


声のした方を見ると…


「げ!」


あの無駄に尖った頭と…ダサい服とでかい体…


昨日の暴力的短気低脳ダサモンキー
(浜田って人)
じゃないか!


「待てトンb…ん"ん"、、女!」


お、おんなぁ?


ああ、昨日なぜか私のことトンボって呼んじゃダメみたいに言われてたからか


「は、はい」


どうしよーまた殴られたらどうしよー


慰謝料請求するくらいしかやり返しができない…

う、、無力っ!!


「お前…」


ひ、ひぇぇぇえ


「お前…彗さんとどういう関係だ」


え?


「彗さんとどういう関係なんだって聞いてるんだ!」


ひぇぇぇ


ど、どういう関係って…


「昨日初めて会った、ただのただのただの、た!だ!の!クラスメートです!!」


これだけ強調すれば変な勘違いはないだろう


「クラスメイト?」


「はい、窓側の一番前の席です。一回も座ってるところ見たことないけど」


浜田っていう人は相変わらず怖い顔で私を見下ろしている



でもここで怖気ついてはダメだ!


というわけで


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