「悪」が似合わない君と。








「ねえ、知ってる?昨夜もなんかやったらしいよ」

「ああ!知ってるアレでしょ!」

「龍堂慧だろ?なんかかなり強い元暴走族のお頭やったらしいぜ」



盛り上がってるクラスメート


話題の中心は


リュードーケーさん


なんかすごい人らしい


よくわかんないけど…



私たちのクラスの窓際一番前にリュードーケーさんの席がある

そう、彼はクラスメート


顔は見たことないけどね笑笑




「ねえ!聞いた?中庭で喧嘩してるらしいよ!龍堂慧と3年の先輩!」

「まじ?いこいこ!」

「あ!篠瀬さーん日直の仕事やっといてーどうせ暇だからいいでしょ?」



気がついたらクラスメートは誰もいない


しんとした教室



篠瀬さん…それは私のこと



篠瀬美花です!



あ、美花は、ミカじゃなくてミハナって呼ぶからそこんとこよろしくです!



どうせ暇だからいいでしょ!と押し付けられることは少々ある


うーん、私って暇なのか?


まあいいや、確かに今日は何もないし


黒板消して日誌かけばいいんでしょ?



さっさと終わらせよう!


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