「悪」が似合わない君と。



「じゃあドーナツをプレゼントしたらどうですか?イメチェン浜田さんで」


それで、一番大切なのは…


「そして浜田さんが思ってることを伝えるんですよ
日頃の感謝だとか浜田さんがリュードーさんを喜ばせたいって思ったわけをちゃんとあなたの口から伝えるんです!」


やっぱりこれだよね!


「そ、そんなこと…」


なんだ?はずかしいのか?


「やらなきゃダメですよ!言葉で伝えないと分かりませんからね!」

「あ、ああ。」


よろしい


「それから…」


そこまで言いかけた時だった


「ねえあれってさ」
「龍堂彗とよくつるんでる人だよね」
「あの女の子誰?ヤバくない?」


そんな声が私たちの耳に届いた

隣を見ると、浜田さんは慣れているのか
特に何の反応も見せなかった

こんな注目のされ方は経験のない私にとって
少し変な感覚だった


別にヤバくないし


ああいう勝手な思い込みには困る


まあそんなんでへばる私じゃないし!

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