「悪」が似合わない君と。



ちらりと浜田を見ると何をそんな緊張してんのか変な汗を掻きながら俺を見ている


はあ

わあったよ


言えばいいんだろ言えば


「浜田、ありがとな」


別に俺だって心がないわけじゃあるまい

お礼の一つくらい言えるっつの…


だからそんな

飛び上がって喜ぶなよ、浜田


なんだよそのまるでプロポーズでも成功したみたいな顔は


「シノセ!」

浜田はシノセの手を握った

「よかったですね、浜田さん」

トンボは優しく笑った


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