庇護欲を煽られた社長は、ウブな幼馴染を甘く攻め堕とす
下から観察していると、千晃くんがワンピースのホックに手をかけた。そして一気に下ろされ、あっという間に下着だけにされてしまった。それだけで恥ずかしくて、顔を隠す。まだなにも始まっていないのに、高熱にうなされたみたいにクラクラする。
「椎花、顔見せて」
「やっ、恥ずかしい」
「こっち見て」
強引に手を退かされると、再びキスの雨が降る。それだけで下腹部がキュンと疼く。
「椎花の肌、綺麗」
隅々まで丁寧に口づけて行く。耳、鎖骨、お腹、そして大腿へと移動していって、それだけでぞくぞくして、自分が自分じゃないような感覚に陥っていく。
どうしよう、これだけで気持ちがいい。人に触れられることが、こんなにも心地いいものだなんて知らなかった。
部屋にはシーツの擦れる音と、私が漏らす吐息だけが響いていた。それがやけに官能的でそんな中、千晃くんは私を徐々に溶かしていく。
「……千晃く、んっ」
まるで私のことを知りつくしたかのように、器用に指を滑らせる。声が堪えられず、静まり返った部屋に何度も甘い声を響かせてしまった。さっきまで恥ずかしくて仕方なかったのに、そんなことすら考えられなくなっていた。
そんな私に千晃くんは何度も可愛いと言って口づけた。
「声、我慢しないで。椎花の可愛い声、もっと聞きたい」
そんなこと耳元で囁かれたら、たまらなくなる。私の中の熱量が、どんどん溢れだしてしまう。