庇護欲を煽られた社長は、ウブな幼馴染を甘く攻め堕とす


 早く退かなきゃと思い体を起こすと、再び予期せぬことが起こった。

「やっ、ちょっと……千晃くん」

 なにと間違えているのか、そのまま腰に手を回されぎゅっと抱きしめられた状態になった。

「離してよ。千晃くんてば!」

 慌ててポカポカと胸を叩くも全然起きない。逃げようにも力が強すぎて逃げられない。

 どうしよう。もしかして朝までこのまま? どこか諦めモードになりながら、コテンと千晃くんの胸の上に頭を預ける。

 千晃くん、意外と逞しい体してるな。密着しすぎていて、薄いTシャツ越しからでも千晃くんの体のラインがわかってしまう。

 中学のときサッカーしていたから、やっぱり筋肉がついてるんだろうな。私とは全く真逆だ。私はどこもかしこもぷにぷにだもん。

「ねぇ、千晃くん。私まだモンブラン食べてないんだよぉ」

 小さくごちると、いつの間にか私もそのまま眠りに落ちていた。


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