庇護欲を煽られた社長は、ウブな幼馴染を甘く攻め堕とす
「とってもお似合いですよ! 綺麗です! 旦那様もお喜びになられますよ」
数人がかりで着せてもらったドレスを身に着け、鏡の前に立つ。
オーガンジー生地に、ロングトレーンになった裾が気に入り、これをまず最初に選んだ。胸元が少し開きすぎているのが少し気になるけど……。
「旦那様、お呼びしましょうか?」
「あ、じゃあお願いします」
担当スタッフが外で待つ千晃くんを呼びに行く。するとすぐに千晃くんとスタッフの話し声が近づいてきて、途端に緊張してきた。
「どうぞ、こちらです」
「ありがとうございます」
仕切られたカーテンの奥から現れた彼は、真っ白なドレスを纏う私を見て、一瞬動きが止まっていた。じっと私を見つめ無言で立ち尽くす。
あれ、あんまり似合ってなかったかな……?
そう思っていると、
「想像以上に綺麗だ」
と嬉々した様子で呟いた。