幸せの触り方
映画館の灯りがつくと、
ショウは手を離した。
私の手の中には確実にショウの暖かさがあった。


もっとショウを好きになった。

映画館の外に出ると、解散になった。
なのにショウは何も言わない…
また嘘?

そぅ思っているとショウの口が動いた。

声は出さずに
れ・ん・ら・く・す・る



2人の秘密みたいで、何だか嬉しかった。
ここにもまた、私は幸せを感じていたんだ。




そして私とナツコとサトミでカフェに入った。


サトミ
「麗奈どぅだった?」

ナツコ
「ショウ別れるって?」



2人は私を応援してくれているのか疑問に思った。

こんなに一生懸命にショウを見てるのに、
面白がってる様にしか私には見えなかった。

だから
「何も聞けなかったし、何も話さなかった。」
と言った。

ナツコ
「聞かなかったら意味ないぢゃん。ショウ二股って事だょ?」

サトミ
「そぅだょー!」



「なんで二股はダメなの?
私はショウに好きって言ってもらえる事に幸せ感じてる。
ショウが傍にいてくれてる気がした。
それだけでいい。」

2人は何も言わなかった。

< 28 / 37 >

この作品をシェア

pagetop