今も、強がりな君が大好きです
「He is famous for hot and cold(彼はツンデレで有名なの)」

確かにツンデレだった。奏は初めて見るツンデレ男子に驚き、戸惑う。

しかし、オリバーはギターが好きで練習していると教えてくれた。そして、奏が「Will you play the guitar?(弾いてくれない?)」と頼むと、「お、お前の為じゃないからな!俺の為だからな!」とツンツンしながらも素晴らしい演奏を聴かせてくれた。

そして、奏とオリバーは音楽を通して友達になった。月日が経つにつれ、奏はオリバーの不器用な優しさを知る。

奏が具合が悪い時には、医務室でずっとそばにいてくれた。ノートを忘れてしまった時には、ブツブツ言いながら紙をくれた。

そんな彼に、奏は心を徐々に惹かれるようになっていく。そして、完全にオリバーの恋を自覚した頃、彼からこう言われた。

「There's someone I like(俺、気になる人がいるんだ)」
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