Blue[短編]


「悟」


「ん?裕子か、何深刻そうな顔してんだよ」


悟は笑って私の型を叩く。


「話、あるの」


「話?」


「屋上行こう」


状況が分かっていない悟を連れて、私は屋上へと足を進めた。


「ゆーこー」


「………」


「裕子?」


「………」


「裕子」


あと一歩で屋上。

そのところで悟は私の手首を掴む。


「なんだよ、なんか言えよ」


「………悟」



< 5 / 10 >

この作品をシェア

pagetop