RYTHME
「……そうかもね」
……!?
なんか、水城が素直なんですけど!!
この人誰!?
本当に水城!?
「ウチ……幸せだよ?命を知ってから、毎日が幸せって感じる。常に感じてる。幸せを忘れた日なんてない」
――命?
「歌は……そんな幸せを忘れないために、言い聞かせるように……歌ってる」
「歌を聴いてくれた人には、幸せを思い出してほしいから。自分には、毎日が幸せだと言い聞かせて、愛は歌い続けるのです」
この二人は『命』を知ってる。
ちゃんと命の意味を知ってるんだ。
それが、二人に感じた違和感の鍵……。
瞬時にそう思った。
「また、歌聴かせて?」
そして改めて聴いた歌は、優しいバラードだった。