RYTHME

「愛はパニックを起こしていて、何も考えられなかったのです。身を守ろうとする本能があるのは当たり前」


起きて辺り一面が火に包まれていて
それでパニックを起こさないはずがない


脱出を考えるのは当たり前だ

当たり前だけど……


「その現実は、あまりにも重すぎました……」

「気付いたとき、家が崩れ始めていた。助けに行くにはもう手遅れで……どうすることも出来なくて………」


水城はとうとう
泣き崩れてしまった


「あの時自分が気付いていればと自分を責め続けているのです。いまだに………ですから、彼氏であった自分にも罪悪感を感じて…」


距離を置いてなついているのは
そのためだったのか…
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