RYTHME


杉浦に逆らえない水城


それは水城が自分を責めていて
りずむの彼氏である杉浦にも罪悪感を抱いていたためだった


「いつになれば…愛は自分自身を許すことが出来るのでしょうか…?」

「………そうだな………」


水城は本当に
りずむが大好きだったんだ

だからこそ
罪悪感を感じざるを得ない


「…歌…」


少し落ち着いたらしい水城が話してきた


「りずは……歌が大好きだった………だから…ウチは、りずに届くように…って意味でも、歌い続けてる…」

「…そうだったのか…」


あの優しいメロディーには
そんな意味も隠れていたのか
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