キミとの恋は永遠に輝く


───次の日


手術の日。


「それでは先生、よろしくお願いします」


「はい、お任せ下さい」


おばさんと先生が話をしている。


その横で、私たちは口を開かなかった。



手術はリスクを伴う……

それは聖くんも私も十分にわかっている。



「聖くん」

「ん?」


冷たい手…

緊張してるね。



「大丈夫、聖くんは強いから」


「……温かいな、美央の手は。
うん、ありがとな」


少しでいい。

この手を離したくない。



「それでは、行きますね」



看護師さんに言われ、手を離した。


聖くんは、手術室に移動していく。


「待ってるね…!」


直前で交わしたピースサイン。


これからはそれだけが聖くんのそばにある。


神様、どうか手術が成功しますように……





今から4時間半を予定する手術が始まる。


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