キミとの恋は永遠に輝く



だから、私はなにも言わない。


聖くんのしたいようにさせるの。


「美央ちゃん、聖夜、本当に大丈夫なの?」


「えっ?」


3人の様子を後ろで見ていたら、裕翔くんがこっそりと声をひそめて聞いてきた。


「な、なんで?」


思わぬ出来事に、少し動揺してしまう。



「あいつ、なーんか前と変わったような気がするんだよな。
元気そうに見えるんだけど、やっぱり少し無理してるような気がする」


裕翔くんの勘は鋭かった。



「出席日数足りなくて俺らと卒業できないのが悔しいとか本人は言ってたけど、それだけじゃないんじゃない?」



本当はもう、言ってしまいたい。


もう、気持ちが楽になりたい。


1人でも、味方がいてくれたら……


「あ、あのね……!」

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