キミとの恋は永遠に輝く


「美央は偉いな」

そう言って、聖くんは私の頭を優しく撫でた。


「じゃあご褒美をやるから、目つぶって」


「え?」


「いいから早く」


「う、うん」


目をつぶってても分かる、聖くんとの距離。


聖くん、身長のびたなぁ。


小学校までは私の方が大きかったのに、中学3年生になった彼は私よりもはるかに大きくなっていた。


鼓動が伝わってしまいそう……



「よし、できた」


首元にひんやりとした感覚があった。


「え、これって……」


シルバーのハートの中に、ルビーの入ったペンダント。


私が欲しかったやつだ。


「少し遅くなったけど、1年記念日のプレゼント」


目が熱くなる。

いつの間に準備してくれていたのだろうか。


1人で女の子のショップに入るなんて、相当恥ずかしかったはずなのに。


勇気を出して、選んでくれたんだね。

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