キミとの恋は永遠に輝く


薬も飲んで、ようやく落ち着いたみたい。


「ごめんな美央、びっくりさせて」


「ううん大丈夫。今日はお家でゆっくりしよ?」


「でも約束してたろ、水族館。
今から行こう」


なんてことを言い出すのだこの人は。


行ける身体ではないのに。


「聖くんの身体の方が大事だよ。
だから……」


ガチャッ


「よし、行くぞ!」


私の言葉を無視して靴を履く聖くん。


「聖くん…!」


「大丈夫だから!
……行けるときに、行きたいんだよ」



聖くん……?


今少しだけ、表情が曇ったのは気のせい?


「…わかったよ」


「よっしゃっ」


「その代わり、具合悪くなったら帰るからね!」



聖くんに甘いこの性格を直したい…


でも、少しならいいよね。

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